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『蛇口はなぜ“蛇”を使う?』

2021.07.20 やまぜんホームズ本社

住宅に使われている言葉の面白い語源を調べるプチ雑学編、今回は『蛇口』の名前の由来について書いていきます。

なぜ、水道水などを運ぶ管の出口部分を蛇口と呼ぶのか。

形が蛇と似ているから蛇口という名前をつけたのでしょうか。

水道と蛇口の歴史    


水道の技術が生まれたのは江戸時代と言われています。                          当時、江戸の町の水道は、玉川や井之頭池などの大きな河川や池を水源とした支流を作り、木管を地下に埋め込み傾斜のみで水を引いていました。これらの水をそれぞれの井戸に配分し、人々は井戸から水を汲み上げて利用していました。

明治20年(1887年)に、横浜で近代水道が始まり、初めて浄水場から水を送る水道が引かれるようになりました。ただし、今のように各家庭に水道が引かれるのではなく、道路脇や公園など公共の水飲み場として使われていました。

多くの人が利用できることから「共用栓」と呼ばれました。この時の共用栓はイギリスから輸入されたものを使っているため、西洋の水の守神である「獅子(ライオン)」がデザインとなっていました。            これが日本最初の蛇口となりますが、まだ蛇口とは呼ばれていません。

明治31年(1898年)に、東京にも近代水道が引かれ、初めて日本製共用栓が作られました。

日本製共用栓は、東南アジアの水の守神である「龍(たつ)」をデザインとして使用しました。         龍のデザインをした共用栓を「龍口(たつくち)」と呼んだという記録も残されていました。

 

龍口から蛇口への変化  


作られた当初は「龍口」と呼ばれていた共用栓が、なぜ蛇口へと変化していったのか。                                一説によると、「龍口(たつくち)」は発音がしにくく、なかなか普及しなかったそうです。                             また、日本製の共用栓は、柱の部分が蛇のお腹(蛇腹)の模様に見えたことから、『蛇体鉄柱式共用栓』と呼んでいました。                そのため、共用栓の水の出口の部分は『蛇体鉄柱式共用栓の口』と呼ばれていました。                                 やがて、『蛇体鉄柱式共用栓の口』が略され、『蛇口(じゃぐち)』と呼ばれるようになりました。

最後に


 龍口(たつくち)よりも蛇口(じゃぐち)の方が言いやすいことと、日本では古くから龍と蛇は水の神様とされていることから、               『蛇口』という名前が定着したのかもしれません。

普段何気なく使っている物にも歴史があり、その歴史によって名前にも面白い由来があるのはとても興味深いですね。                  今後もみなさんに「なるほど」と思っていただけるプチ雑学を書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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